2交代制はやめとけ?きついと言われる4つの理由と、つらい求人の見分け方を解説

2026/09/16

2交代制はやめとけ?きついと言われる4つの理由と、つらい求人の見分け方を解説

この記事でわかること

  • 2交代制が「やめとけ」と言われる4つの理由
  • 2交替のメリット(深夜割増・交替手当)
  • つらい2交代制を避けるための求人票と面接での注意点

2交代制の求人は条件が良く見えるのに、検索すると「やめとけ」という言葉が出てきて手が止まる。そんな経験をした方は少なくないはずです。「夜勤で体を壊さないか」「家族や友人と生活時間が合わなくなる」「1日12時間の拘束に耐えられるか自信がない」など2交代制に対して抱える悩みは人ぞれぞれです。

記事では、2交代制が「やめとけ」と言われる主な4つの理由とその対策、深夜割増などの2交代制のメリットやきつい職場を避けるための求人チェック5項目などを紹介します。

2交代制の求人に応募するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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2交代制が「やめとけ」と言われる原因とは?

検索で並ぶ「やめとけ」は、よく読むと書いている人によって指している中身がまるで違います。まずはその正体を分けるところから始めます。

2交代制という制度名は労働条件を表していない

前提条件として、2交代制が意味するのは、24時間を2つのシフトで回すという点だけです。勤務時間が8時間の職場も12時間の職場もあり、交代の周期が1週間ごとの職場も2日ごとの職場もあります。同じ言葉で呼ばれていても、働いたときの負担はまったく違うものになります。

体験談を「2交代制はきつい」とひとまとめに受け取ってしまうと、自分の場合に何が起こりそうなのかが見えないまま判断することになります。

「やめとけ」の正体は4つの層

不安の中身は、次の4つに分けられます。

  • 体のリズムの層。昼と夜が入れ替わることによる睡眠への影響
  • 生活時間の層。世間と活動時間がずれることによる予定の合わなさ
  • シフトの組み方の層。拘束時間や交代の周期、休憩の取り方による負担の差
  • 現場の人員体制の層。人手に余裕がない職場での休日出勤や連勤

前の2つは働き方に付いてくる性質のもの、後ろの2つは職場ごとに差が出る部分です。夜起きていること自体が不安なら1つ目、家族との時間が心配なら2つ目、長時間働けるかが不安なら3つ目、続けられるかが不安なら4つ目が近いはずです。どれが気になるかによって、確認すべきことも変わってきます。

そもそも2交代制とは?3交代制との違いは?

判断する前に、2交代制がどういう働き方なのかを具体的な時間で押さえておきます。求人票に並ぶ用語の意味がわかると、比較がぐっと楽になります。

2交代制の仕組み

2交代制は、1日24時間を日勤と夜勤の2つのシフトに分けて、従業員が交代で担当する勤務形態です。機械を止めずに動かし続ける必要がある工場で多く採用されています。設備を停止させると再稼働に時間とコストがかかる製造ラインでは、24時間の稼働を前提に人員を組むほうが効率がよいためです。

代表的なシフトの時間帯

工場の2交代制は、大きく2つの型に分かれます。

一つ目はは12時間前後の長いシフトを2本組む型で、日勤が8時から20時、夜勤が20時から翌8時といった形になります。実働は休憩を差し引いた10時間から10時間半程度になることが多く、1日8時間を超える部分は時間外労働として扱われます。

二つ目は、実働8時間のシフトを2本組み、24時間のうち一部は稼働しない型です。日勤が6時から15時、夜勤が15時から24時といった形で、深夜0時以降は設備を止めます。拘束時間が短いぶん、出勤日数は多くなります。

求人票に「2交代制」とだけ書かれている場合、この2つのどちらなのかは読み取れません。勤務時間の欄まで見て判断する必要があります。

連続2交代と非連続2交代の違い

24時間を切れ目なく2つのシフトで埋めるものを連続2交代、日勤と夜勤の間に稼働しない時間帯があるものを非連続2交代と呼びます。連続2交代は深夜帯をまるごと含むぶん、深夜割増の対象になる時間が長く、収入は上がりやすい組み方です。非連続2交代なら深夜0時前に勤務が終わる場合もあり、生活リズムへの影響は比較的小さく収まります。稼ぎを優先するか、生活のしやすさを優先するかで選び方が変わる部分です。

交代周期の種類と体への負担の差

日勤と夜勤がどのくらいの間隔で入れ替わるかを交代周期といいます。1週間ごとに入れ替わる職場、2週間ごとの職場、4日働いて2日休むサイクルの中で切り替わる職場などがあります。

体への負担という点では、この周期が効いてきます。夜勤に入っている最中よりも、日勤から夜勤へ、あるいは夜勤から日勤へ切り替わる数日のほうがつらいという声が多く聞かれるためです。周期が短いほど切り替えの回数は増え、周期が長いほど1つのリズムに体が慣れる時間は取れますが、そのぶん夜型の生活が続くことになります。どちらが楽かは人によって分かれます。

3交代制との違いを比較する

3交代制は1日を8時間ずつ3つに分ける勤務形態で、早番、日勤、夜勤といった区分になります。2交代制との主な違いは次のとおりです。

比較する項目2交代制3交代制
1回の勤務時間12時間前後になる職場がある8時間前後に収まる
残業の発生発生しやすく、収入は上がりやすい比較的少ない
出勤日数と休日出勤日数が少なく、休日はまとまって取りやすい出勤日数は多くなりやすい
生活リズムシフトは2種類で、切り替えの週に負担が集中するシフトが3種類あり、リズムが一定になりにくい

どちらがきついかという問いには、拘束時間の長さが苦手なら3交代制、シフトの種類が増えて生活が定まらないのが苦手なら2交代制、という答え方になります。1回の勤務の長さを取るか、リズムの複雑さを取るかという選択です。

2交代制が多い工場の業種と職種

設備を止めにくい製造現場で多く見られます。自動車部品や電子部品の製造ライン、半導体の製造工程、食品工場、化学プラントなどが代表的です。職種としては、ライン作業の組立や加工、製品の検査、機械オペレーター、設備の保全などが挙げられます。

2交代制が「やめとけ」と言われる4つの理由と対処法

ここからは4つの層をひとつずつ見ていきます。それぞれ、なぜきついと言われるのかという理由を先に示し、そのあとに打てる手を対処法としてまとめます。

①体内時計が乱れ

人の体には、朝に目が覚めて夜に眠くなるという約24時間周期のリズムが備わっています。夜勤はこのリズムと逆の時間帯に働くことになるため、体が追いつかない状態が生まれます。

夜勤に入ってしまえば、生活を夜型に寄せることで体は少しずつ順応していくため、負担が大きいのは、日勤から夜勤へ、夜勤から日勤へと切り替わるタイミングです。数日のうちに睡眠時間帯を大きく動かすことになるため、寝つけない、途中で目が覚める、日中に強い眠気が出るといった状態が起こりやすくなります。慣れという言葉で片づけられがちですが、体感として最もきついのはこの切り替えの時期です。

また、厚生労働省が運営する生活習慣病予防の情報サイト e-ヘルスネットでは、交代勤務や夜勤に従事する人は体内時計と生活時間のずれによって睡眠の質が低下しやすく、慢性的な睡眠不足が健康リスクにつながる可能性があると説明されています。断定的に「必ず体を壊す」という話ではありませんが、リスクが指摘されている働き方であることは事実として受け止めておく必要があります。

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット

なお、深夜業を含む業務に常時従事する人については、労働安全衛生規則によって6か月以内ごとに1回の健康診断が定められています。日勤のみの場合は年1回ですから、夜勤がある職場では健康状態を確認する機会が制度として多く用意されていることになります。受け身にならず、この機会を活用する姿勢は持っておきたいところです。

対処法 遮光と防音で日中の睡眠の質を確保する

日中の睡眠は、外が明るく生活音もあるため浅くなりがちです。遮光カーテンやアイマスクで光を遮り、耳栓で音を抑えるだけでも眠りの深さは変わってきます。

一方で、シフトの切り替え前にまとめて寝ておくやり方はあまりうまくいきません。眠れる時間には限りがあり、かえって切り替え後の入眠を妨げることがあるためです。それよりも、切り替えの前日から就寝時刻を数時間ずつ動かしておくほうが体への衝撃は小さくなります。夜勤明けに強い光を浴びると脳が覚醒してしまうため、帰宅時にサングラスを使うという工夫もよく知られています。

②家族、友人との予定が合わない

こちらは体調とは別の問題です。対策で軽くできる幅も、体のリズムほど大きくはありません。

夜勤明けの日は休みとして扱われることが多いものの、帰宅後に数時間の睡眠が必要になるため、自由に動けるのは午後からということになりがちです。カレンダー上の休日数と、実際に活動できる時間は一致しません。求人票の年間休日数だけで比べると、この差を見落とすことになります。

家族が日勤や学校の生活をしている場合、起きている時間帯が重ならない日が出てきます。週末に友人と会う約束も、夜勤の週は組みにくくなります。積み重なると、静かに効いてくる部分です。

対処法 休みの使い方を先に決めておく

対策としては、予定を後から合わせるのではなく、シフトが出た時点で家族と共有し、動ける日をあらかじめ押さえておく方法があります。夜勤明けの午後を買い物や手続きにあて、完全な休日は家族との時間に振り分けるといった配分です。

裏を返せば、平日の昼間に自由に動けるという利点は本物です。役所や銀行の窓口、混雑する時間帯の病院、土日は予約が取りにくい美容院や車の整備など、日勤では調整が難しい用事を待ち時間なく片づけられます。生活時間がずれることは不便でもあり、使い方次第では強みにもなります。

③拘束時間が長く残業も乗りやすい

ここからは職場を選ぶ段階で変えられる領域です。同じ2交代制でも、12時間前後の拘束が続く職場と、実働8時間で終わる職場では体感がまるで違います。12時間型は出勤日数が減るという利点がある一方、勤務のある日は帰宅して食事と入浴を済ませれば眠る時間という生活になり、平日の自由時間はほとんど残りません。立ち仕事や集中を要する検査業務であれば、後半の疲労も無視できないものになります。

また、労働基準法第34条では、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えることが定められています。12時間拘束のシフトであれば、法律上は最低1時間の休憩が入る計算になります。

ただし、この1時間を1回でまとめて取る職場と、数回に分けて取る職場では疲労の抜け方がまるで違います。夜勤の時間帯に仮眠室があるかどうかも、深夜帯の集中力を左右する要素です。求人票からは読み取れないことが多いため、応募前に確認しておきたい項目になります。

対処法 応募前に勤務時間と休憩の取り方を確かめる

拘束時間の長さも休憩の取り方も、入社してから個人の努力で動かせる部分ではありません。打てる手は応募の前にあります。求人票の勤務時間欄を見て実働8時間なのか12時間拘束なのかを判断し、休憩が何回に分かれているか、夜勤中に仮眠室を使えるかまで確認しておきましょう。具体的な確認の進め方は、記事の後半でチェックリストとして整理します。

④現場の人員体制による拘束

最後は、最も見落とされやすく、そして最も後から変えにくいのがこの部分です。

2交代制は、日勤と夜勤の両方に必要な人数を配置して初めて成り立ちます。人員に余裕がない職場では、誰かが休むたびに他の人が埋めることになり、予定していた休日が出勤に変わったり、連勤が伸びたりします。この状態が続くと、体が交代勤務に慣れたとしても疲労は抜けません。

シフトそのものは同じでも、人が足りているかどうかで働きやすさは大きく変わります。「やめとけ」という体験談の中には、2交代制そのものではなくこの人員不足を指しているものが少なくありません。

また、夜勤明けに片道1時間かけて帰る場合、実質的な拘束時間は往復で2時間伸びます。眠気を抱えた状態での運転は安全面のリスクもあります。工場は郊外にあることが多く、通勤時間が長くなりがちです。寮や社宅が用意されている求人であれば、この負担を減らせる可能性があります。

対処法 残業の実態と欠員が出たときの対応を聞いておく

人手が足りているかどうかも、働き始めてから変えられるものではありません。応募の段階で、直近の残業時間がどのくらいか、誰かが休んだときにどう埋めているのかを聞いておくと、入社後に連勤や休日出勤がどの程度起こりそうかが見えてきます。通勤についても、夜勤明けの帰り道を実際の経路で確かめておくと現実的です。

対処法は2種類に分かれる

ここまで挙げた対処法は、性格が2つに分かれます。遮光や防音、就寝時刻の前倒し、シフトが出た時点での予定の共有は、働き始めてからでも自分で試せる手です。

一方、拘束時間や休憩の取り方、人手の足り方については、応募する前に確認して合わない求人を外すという形でしか対処できません。後者のための確認項目は、記事の後半でチェックリストとしてまとめます。

2交代制が選ばれる理由について

負担がある働き方にもかかわらず2交代制を選ぶ人が多いのは、得られるものがはっきりしているからです。ここは数字の内訳まで押さえておきます。

日勤より稼げる仕組みを3つに分解する

夜勤で収入が上がるといっても、上がり方はひとつではありません。3つの要素が積み上がる構造になっています。

深夜割増の25%

労働基準法第37条4項により、22時から翌5時までの労働には通常の賃金の25%以上を上乗せした割増賃金を支払うことが義務付けられています。雇用形態を問わず適用されるため、正社員でも派遣でもパートでも、深夜帯に働いた分は同じ考え方で計算されます。夜勤の求人で時給が高めに見えるのは、多くの場合この割増が反映されているためです。

交替手当

深夜割増とは別に、交代勤務に入ることに対して手当を支給する職場があります。1回いくらという形で支給されるのが一般的ですが、金額は企業ごとに定められており、法律上の最低額のような基準はありません。求人票に記載がある場合は、月に何回入る想定なのかとあわせて確認すると、月収への影響が見えてきます。

残業代

12時間拘束のシフトでは、実働が1日8時間を超えることがあります。労働基準法第32条が定める法定労働時間を超えた分には25%以上の割増賃金が発生し、さらにそれが深夜帯と重なる場合は深夜割増と合算されて50%以上の割増になります。

2交代制の月収例が日勤より大きく見えるのは、この残業分が含まれているケースが多いためです。裏を返せば、残業が少ない職場では月収例ほど差がつかないこともあります。

時給1,300円の場合の計算例

仕組みを数字でつかむために、たとえばこんな場合を考えてみます。時給1,300円の職場で、20時から翌5時までの9時間シフトに入り、休憩1時間を差し引いて実働8時間だったとします。このうち深夜帯にあたるのは22時から翌5時までですが、休憩を深夜帯に1時間取ったとすると、割増の対象になるのは6時間です。

深夜帯の6時間は1,300円に25%が上乗せされて1,625円となり、6時間で9,750円。残る2時間は通常の1,300円で2,600円。合計12,350円が1回の夜勤の賃金の目安になります。

同じ8時間を日勤で働くと10,400円ですから、1回あたりおよそ1,950円の差です。月に10回夜勤に入れば、この部分だけで約19,500円の違いが生まれます。これに交替手当や残業代が加われば、差はさらに広がります。

実際の金額は休憩の取り方や各社の賃金規定によって変わるため、仕組みを理解するための一例として捉えてください。求人票の月収例を見るときは、総額ではなく、基本給、深夜割増、交替手当、残業代の内訳がどうなっているかを確認するのが確実です。

4勤2休など休日が多くなりやすい

1回の勤務時間が長い型では、週あたりの出勤日数が減ります。4日働いて2日休むサイクルや、週休3日に近い形になる職場もあり、年間休日が日勤中心の働き方より多くなるケースも珍しくありません。まとまった連休が取りやすいという声も聞かれます。ただし夜勤明けの休日は睡眠に充てる時間が必要になるため、休日数がそのまま自由時間の多さにつながるわけではない点は押さえておいてください。

平日に休みが取れる

シフト制のため、休みが平日になる日が出てきます。役所や銀行の窓口、病院、車の点検といった平日にしか進まない用事を、行列に並ばず片づけられるのは実利のある部分です。旅行や外食で休日料金を避けられる場面もあります。

未経験や学歴不問の求人が多い

24時間稼働の現場は人員を確保し続ける必要があるため、未経験歓迎や学歴不問の条件で募集されている求人が比較的多く見られます。製造の経験が浅くても入りやすく、入社後に資格取得を支援する制度を設けている企業もあります。収入を上げながら経験を積みたい人にとっては、入り口が広い働き方です。

メリットとデメリットの早見表

ここまでの内容を、判断材料として並べておきます。

項目得られるもの引き換えになること
収入日勤より上がりやすい上がり幅は深夜割増と残業の量に左右される
休日休日数は多くなりやすい夜勤明けの休日は実質的に半日になる
時間の使い方平日の昼間に自由に動ける家族や友人と時間が合いにくくなる
勤務日数出勤日数は少ない1回の拘束時間は長くなることがある
入りやすさ未経験でも応募しやすい職場ごとの当たり外れが大きい

職種別と雇用形態別に見る工場の2交代制

同じ2交代制でも、何の仕事をするか、どの雇用形態で入るかによって実態は変わります。ここは求人を比べるときの視点になる部分です。

職種別に見る2交代制の実態

工場の2交代制でよく募集がかかる3つの職種について、夜勤に入ったときに何が変わるのかを見ていきます。

組立と加工

製造ラインに沿って部品を組み付けたり、機械で加工したりする仕事です。ラインが稼働している限り作業量は日勤と夜勤で大きく変わらないため、夜勤だからといって業務が軽くなるわけではありません。決まった動作を繰り返すため、慣れれば体力的な負担は読みやすくなります。

検査と軽作業

製品の外観や寸法を確認したり、部品を仕分けたりする仕事です。夜間は日中より人が少なく、静かな環境で自分のペースを保ちやすいという声が聞かれます。一方で、細かいものを見続ける作業は深夜帯の眠気と相性がよくないため、休憩の取り方が効いてきます。

機械オペレーターと設備保全

設備を動かして状態を監視したり、異常が出たときに対応したりする仕事です。夜間は機械が安定して動いていれば監視が中心になり、体力的な負担は軽くなる場合があります。ただし、トラブルが起きたときの対応を少ない人数で担うことになるため、責任の重さは日勤と変わりません。経験を積めば評価されやすい職種でもあります。

雇用形態別に見る2交代制の扱い

同じ2交代制の職場でも、どの雇用形態で入るかによって深夜割増や交替手当の見え方が変わります。

正社員と正社員派遣

月給制のため、深夜割増や交替手当がどう反映されるかは賃金規定によります。年収で見ると賞与や昇給を含めた比較になるため、目先の月収だけでは判断できません。長く働くことを前提にするなら、交代勤務を続けた場合のキャリアや配置転換の可能性まで確認しておきたいところです。

派遣と期間工

時給制のため、深夜割増が金額としてわかりやすく反映されます。稼ぐことを目的に短期間で集中して働きたい人に選ばれやすく、寮付きの求人と組み合わせて生活費を抑える形も多く見られる雇用形態です。契約期間が定まっているぶん、合わなかったときに働き方を見直しやすいという面もあります。

パートとアルバイト

勤務時間や日数を相談できる求人があり、2交代のうち夜勤のみを選べる職場も存在します。深夜割増は雇用形態にかかわらず適用されるため、短時間でも効率よく収入を得たい人には選択肢になります。

2交代制でも必ず夜勤があるとは限らない

見落とされやすいのですが、2交代制を採用している工場のすべてで、日勤と夜勤を交互に担当するわけではありません。夜勤だけを担当する夜勤専属、日勤だけを担当する日勤専属という募集もあります。

夜勤専属であれば生活リズムを夜型に固定できるため、切り替えのつらさが発生しません。深夜割増が毎回つくので収入も安定します。逆に、交代勤務の負担だけを避けたい場合は、同じ工場の日勤専属の求人を探すという選び方もあります。2交代制かどうかで求人を切り捨てる前に、この選択肢があるかを確認してみてください。

つらい2交代制を避けるための求人チェックリスト5項目

応募前に確認すれば避けられる部分を、具体的な項目に落とします。求人票と面接で埋めていく形で使ってください。

交代周期

日勤と夜勤が何日または何週間ごとに入れ替わるかを確認します。切り替えの回数が体への負担に直結するため、周期が明記されていない求人は聞いておく価値があります。

1回の拘束時間

実働8時間なのか、12時間前後の拘束なのかを勤務時間の欄で確認します。ここを見ずに2交代制という表記だけで判断すると、入社後の生活イメージが大きくずれます。

休憩と仮眠

休憩が何回に分けて取れるのか、夜勤中に仮眠室が使えるのかを確認します。法律上の最低ラインは満たしていても、取り方までは求人票からわかりません。

人員体制

欠員が出たときにどう埋めているのか、直近の残業時間はどのくらいかを確認します。答えにくそうな質問に思えるかもしれませんが、ここを避けて入社すると最も後悔しやすい部分です。

通勤時間

夜勤明けに何分かけて帰ることになるのかを、実際の経路で確認します。寮や社宅の有無、マイカー通勤が可能かどうかもあわせて見ておくと現実的です。

求人票に書かれていない項目をどこで確認するか

5項目のうち、求人票に明記されているのは拘束時間と通勤に関わる情報くらいで、交代周期や休憩の取り方、人員体制まで書かれていることはほとんどありません。面接で直接聞くのが確実ですが、選考の場でシフトや残業の実態を突っ込んで質問するのは気が引けるという方も多いはずです。

その場合は、派遣会社や人材紹介の担当者を通じて確認する方法があります。担当者は同じ工場に人を紹介してきた実績があるため、シフトの組み方や職場の雰囲気を把握していることが多く、条件を先に伝えておけば合わない求人を最初から外してもらえます。自分の口で聞きにくいことを代わりに確認してもらえるという点で、応募前の情報収集としては現実的な進め方です。

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2交代制に向いている人と向いていない人

ここまでの内容を踏まえて、向き不向きを条件で整理します。根性の話ではなく、生活の条件が合うかどうかの問題です。

向いている人の特徴

次の条件に多く当てはまる方は、2交代制の負担を比較的小さく抑えながら働ける可能性があります。

  • 自分で睡眠や食事のリズムを管理するのが苦にならない人
  • 一人で黙々と作業するほうが気楽だと感じる人
  • 短期間で収入を増やしたい明確な目的がある人
  • 平日に自由に動けることに価値を感じる人
  • 遮光や防音など、日中に眠れる環境を自宅に用意できる人

向いていない人の特徴

反対に、次のような事情がある場合は、無理に2交代制を選ばないほうが結果的にうまくいきます。

  • 家族の生活時間に合わせる必要がある人
  • 日中に静かに眠れる住環境を確保しにくい人
  • もともと寝つきが悪く、睡眠時間が動くと体調を崩しやすい人
  • 持病があり、服薬や通院の時間が決まっている人
  • 週末に固定の予定があり、それを崩したくない人

持病がある場合や体調に不安がある場合は、自己判断で決めずに、かかりつけの医師に相談したうえで検討してください。

向いていない人が選べる代替案

2交代制が合わないと感じても、工場の仕事そのものを諦める必要はありません。日勤専属の求人を探す、1回の勤務が8時間に収まる3交代制を選ぶ、夜勤専属で生活を夜型に固定するといった選び方があります。同じ工場でも配属先によって勤務形態が異なることがあるため、希望を伝えたうえで求人を紹介してもらうのが早い方法です。

2交代制についてよくある質問

検索されることの多い疑問をまとめました。

二交代勤務は体に悪いですか?

厚生労働省の e-ヘルスネットでは、交代勤務や夜勤は体内時計と生活時間のずれを生み、睡眠の質の低下を通じて健康リスクにつながる可能性があると説明されています。必ず体を壊すという性質のものではありませんが、リスクが指摘されている働き方であることは確かです。深夜業に常時従事する人には6か月以内ごとの健康診断が定められているため、この機会を使って状態を確認しながら働くのが現実的な向き合い方です。

2交代と3交代のどちらがきついですか?

負担の種類が違うため、どちらがきついかは人によって変わります。1回の勤務が長いことが苦手なら3交代制、シフトの種類が多く生活が定まらないことが苦手なら2交代制のほうが合うはずです。収入面では、残業が発生しやすい2交代制に分があり、出勤日数も少なくなる傾向があります。

2交代制に慣れるまでどれくらいかかりますか?

体の反応には個人差が大きく、期間を一律に示すことはできません。ただ、負担が集中するのはシフトが切り替わる数日であることが多いため、その時期の睡眠をどう整えるかで体感は変わってきます。数か月たっても休日に回復しない状態が続くようであれば、慣れの問題ではない可能性を考えてください。

2交代制は未経験でもできますか?

未経験歓迎で募集されている求人は多くあります。24時間稼働の現場は人員を確保し続ける必要があり、入社後に作業手順を教える前提で採用しているためです。ただし夜勤に入る前の研修期間は日勤のみという職場もあるため、いつから交代勤務に入るのかは確認しておくとよいでしょう。

途中で日勤のみに変えてもらうことはできますか?

日勤の人員に空きがあれば相談に応じてもらえることもありますが、2交代制を前提に採用している職場では難しいのが実情です。体調上の理由があるなら、健康診断の結果を添えて相談すると話が進みやすくなります。入社前の時点で切り替えの可能性を聞いておけば、後から選択肢を探す手間も減らせます。

まとめ。「2交代制はやめとけ?」ではなく「この2交代制はどう組まれているか?」で考える

「やめとけ」の4つの理由のうち、自分の工夫で軽くできるのは体のリズムと生活時間の2つで、残りは職場を選ぶ段階でしか動かせません。だからこそ、調べるべきは2交代制という制度の是非ではなく、目の前の求人がどう組まれているかです。

交代周期、1回の拘束時間、休憩と仮眠、人員体制、通勤時間。この5つが確認できれば、「やめとけ」と言われるような職場はかなりの確率で避けられます。

収入は深夜割増と交替手当、残業代の積み上げで日勤より上がりやすく、休日もまとまって取りやすい働き方です。得られるものと引き換えに何を差し出すことになるのかを具体的に把握したうえで、自分の生活に合うかどうかで判断してみてください。

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