夜勤手当は本当にお得?相場や計算方法、深夜手当との違いもご紹介

2026/09/15

夜勤手当は本当にお得?相場や計算方法、深夜手当との違いもご紹介

この記事でわかること

  • 夜勤手当と深夜手当の違い
  • 夜勤手当の雇用形態別の相場や具体的な計算方法
  • 求人票でのチェックポイント

「夜勤手当」と求人票に書いてあっても、深夜手当とどう違うのか、実際いくらもらえるのか、ピンとこないという方は多いのではないでしょうか。

夜勤の仕事は収入面で魅力がある一方、生活リズムへの影響も気になるところです。夜勤手当と深夜手当の違いから、雇用形態別の相場、具体的な計算方法、求人票でのチェックポイントまで、製造業の夜勤勤務を検討している方に向けて順に整理していきます。

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夜勤手当とは?深夜手当との違いをまず知っておこう

工場の求人票で「夜勤手当あり」という文字を見かけても、実際に何にいくら払われているのか分かりにくいと感じたことはないでしょうか。まずは夜勤手当と深夜手当という似た言葉の違いから整理します。

「夜勤手当」は会社が任意で設定する手当

夜勤手当は、法律で支払いが義務付けられているものではなく、各企業が就業規則や給与規程で独自に設定している手当です。金額や支給条件は会社ごとに異なり、夜勤1回につき固定額を支払う会社もあれば、月給に組み込んで支給する会社もあります。

「深夜手当」は法律で定められた割増賃金

一方の深夜手当(正式名称は「深夜割増賃金」)は、労働基準法で定められた割増賃金です。会社が任意で決められるものではなく、対象となる時間帯に働いた従業員には必ず支払わなければならないものです。

対象時間は22時から翌5時、給与が25%以上上乗せされる仕組み

労働基準法により、22時から翌5時までの労働には、通常の賃金に加えて25%以上の割増賃金を支払うことが義務付けられています。これは正社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣社員にも同様に適用されます。時間外労働と深夜労働が重なった場合は、割増率がさらに加算される点も押さえておきたいポイントです。

求人票の「夜勤手当あり」は深夜手当とセットになっているケースが多い

求人票に書かれている夜勤手当は、法律で義務付けられた深夜手当分を含んだ金額として設定されているケースが多く見られます。夜勤手当という名前がついていても、中身は深夜手当そのものだったり、深夜手当に会社独自の上乗せ分を加えたものだったりします。求人票だけで判断がつかない場合は、面接時に手当の内訳を確認しておくと安心です。

製造業の夜勤勤務は実際どんな働き方?

夜勤手当の話に入る前に、製造業の夜勤勤務がどのような働き方なのかをイメージしておきましょう。

2交代制・3交代制などシフトの種類

工場のライン作業では、24時間稼働を維持するために交代制勤務を採用している職場が多くあります。日勤と夜勤の2つのシフトを繰り返す2交代制や、日勤、準夜勤、夜勤の3つに分けて回す3交代制など、職場によって組み方はさまざまです。

夜勤の1日の流れ

夜勤の1日の流れは、2交代制か3交代制か、また準夜勤か深夜帯の夜勤かによって変わります。代表的な3つのパターンを見てみましょう。時間帯はあくまで一例で、実際の時間や休憩の取り方は会社によって異なります。

2交代制の夜勤(例)

  • 20:00 出勤、引き継ぎ
  • 20:30〜24:00 生産ラインでの作業
  • 24:00〜1:00 休憩、仮眠
  • 1:00〜4:30 検査や機械の保守点検などの作業
  • 4:30〜5:00 引き継ぎ
  • 5:00 退勤

3交代制の準夜勤(例)

  • 16:00 出勤、引き継ぎ
  • 16:30〜19:30 生産ラインでの作業
  • 19:30〜20:30 休憩
  • 20:30〜23:30 生産ラインでの作業
  • 23:30〜24:00 引き継ぎ
  • 24:00 退勤

3交代制の夜勤(深夜帯、例)

  • 0:00 出勤、引き継ぎ
  • 0:30〜3:30 生産ラインでの作業
  • 3:30〜4:30 休憩、仮眠
  • 4:30〜7:30 検査や機械の保守点検などの作業
  • 7:30〜8:00 引き継ぎ
  • 8:00 退勤

出勤時刻や休憩の入り方は会社ごとに違いがあるため、求人票や面接で確認しておくと安心です。

夜勤専属勤務と交代勤務の違い

夜勤のみを専属で担当する働き方と、日勤と夜勤を数日単位でローテーションする働き方があります。夜勤専属は生活リズムを一定に保ちやすい一方、交代勤務は日中の予定も組みやすいという違いがあり、どちらが合うかは生活スタイルによって変わってきます。

夜勤手当のメリット・デメリットを正直に紹介

夜勤手当がついても、夜勤そのものが自分に合うかどうかは別の話です。良い面だけでなく気になる点も併せて確認しておきましょう。

メリット

夜勤には収入面以外にもいくつかの利点があります。深夜手当が上乗せされることで同じ勤務時間でも収入を増やしやすくなりますし、日中の時間を役所の手続きや通院、趣味などに自由に使えます。通勤ラッシュを避けられる点を魅力に感じる人も少なくありません。

デメリット

一方で、生活リズムが昼夜逆転しやすく、体調管理に気を配る必要が出てきます。家族や友人と生活時間帯がずれることで、予定を合わせにくくなることもあります。夜勤明けにうまく眠れず、睡眠不足が続いてしまうケースもあるため、自己管理が欠かせません。

夜勤が向いている人・向いていない人の特徴

夜勤は、静かな環境で集中して作業したい人や、日中に自分の時間を確保したい人には向いている働き方です。反対に、規則正しい生活リズムを崩したくない人や、家族との夜の時間を大切にしたい人にとっては負担に感じやすい働き方といえます。どちらが向いているかは、収入面だけでなく生活スタイル全体から判断することが大切です。

【雇用形態別】夜勤手当の相場はどれくらい?

夜勤手当は雇用形態によって支給のされ方が変わります。求人票を比較する際の見方を押さえておきましょう。

正社員(月給制)の夜勤手当の目安

正社員の場合、月給の中に夜勤手当や深夜手当があらかじめ組み込まれている求人と、実際に夜勤に入った回数に応じて別途支給される求人があります。給与欄に「夜勤手当込み」と書かれているか、別立てで記載されているかを確認すると、実態がつかみやすくなります。

派遣社員(時給制)の夜勤手当の目安

派遣社員は時給制が中心で、深夜帯の勤務には基本時給に25%以上の割増分が上乗せされる形が一般的です。日勤と夜勤を比べたときの時給差が求人票に明記されていることが多いため、比較検討の材料にしやすい雇用形態です。

パート・アルバイトの夜勤手当の目安

パートやアルバイトも、深夜帯の勤務であれば深夜手当の対象になります。会社によっては、深夜手当とは別に夜勤手当を上乗せしているケースもあれば、深夜手当のみで運用しているケースもあり、会社ごとの差が出やすい部分です。

雇用形態夜勤手当・深夜手当の支給されやすいパターン
正社員(月給制)給に組み込み済みか、夜勤回数に応じた別途支給かのいずれか。求人票の「夜勤手当込み」の表記を要確認
派遣社員(時給制)深夜帯の基本時給に25%以上を上乗せする形が中心。日勤との時給差が求人票に明記されやすい
パート・アルバイト深夜手当は対象になるが、夜勤手当という別枠の手当があるかは会社によって差がある

夜勤手当を含めた月収イメージ

月収がどれくらい変わるかは、基本給や勤務時間、夜勤の回数によって大きく変わるため、一律の金額では語れません。求人票の月給例や時給に、自分が想定する夜勤の日数や時間をかけ合わせて試算してみると、より具体的なイメージがつかめます。

夜勤手当・深夜手当はいくらもらえる?計算方法をチェック

自分の給与明細や求人票の金額が妥当かどうかは、計算の仕組みを知っておくと判断しやすくなります。

時給制の場合の計算方法

時給制の場合、深夜帯の労働に対しては基本時給に25%以上を掛けた金額が上乗せされます。基本時給が1,200円であれば、深夜帯の実働1時間あたりの支払いは1,200円に1.25を掛けた1,500円が目安になります。実際の割増率や計算方法は会社の給与規程によって定められているため、正確な金額は雇用契約書や求人票、給与明細で確認してください。

月給制の場合の計算方法

月給制の場合は、月給を平均所定労働時間で割って算出した時間単価をもとに、深夜帯の実働時間分の割増分を計算します。計算式自体は時給制と近い考え方ですが、月ごとの所定労働時間が変動する会社もあるため、給与規程の記載を確認しておくと安心です。

自分の給与明細・求人票の金額が正しいか確認する方法

給与明細に夜勤手当や深夜手当の項目が独立して記載されているか、実際に働いた深夜時間数と金額が見合っているかを確認する習慣をつけると、支給漏れや計算ミスに気づきやすくなります。疑問点がある場合は、まず会社の給与担当者に確認してみることをおすすめします。

夜勤手当がしっかりもらえる求人を見つけるチェックポイント

求人票の見方を知っておくと、応募後に「思っていた金額と違った」というギャップを減らせます。

求人票の手当欄で確認すべき記載

夜勤手当や深夜手当が月給に含まれているのか、別途支給なのかは、求人票の給与欄や手当欄の記載を丁寧に読むことで見えてきます。「夜勤手当込み」と書かれている場合は、月給の内訳を面接時に質問してみるとよいでしょう。

固定手当か実績支給かを見分ける

夜勤に入った回数にかかわらず一定額が支払われる固定手当と、実際に夜勤をした分だけ支払われる実績支給とでは、月々の収入の安定性が変わってきます。シフトの入り方によって収入がどう変動するのかも、求人票や面接であわせて確認しておきたいポイントです。

面接・応募前に確認しておきたい質問例

夜勤手当の金額や計算方法、深夜手当との関係、夜勤の頻度や交代制の組み方などは、面接の場で遠慮なく質問して問題ありません。入社後にギャップを感じないためにも、気になる点は事前に確認しておくことをおすすめします。

よくある質問

夜勤手当について、求人サイトや検索でよく寄せられる疑問をまとめました。

夜勤手当がないのは違法ですか

夜勤手当そのものは会社が任意で設定する手当のため、支給がなくても直ちに違法とはいえません。ただし、22時から翌5時までの深夜労働に対する深夜手当(割増賃金)は労働基準法で義務付けられているため、この分が支払われていない場合は法律違反にあたる可能性があります。

夜勤手当と深夜手当は両方もらえますか

会社が夜勤手当を深夜手当とは別に独自の手当として設定している場合は、両方が支給されます。一方で、夜勤手当という名称でも中身が深夜手当そのものというケースもあるため、内訳が気になる場合は会社に確認するとよいでしょう。

夜勤手当はいくらぐらい支給されますか

金額は会社や雇用形態、勤務時間によって幅があり、一律の相場を示すことは難しいのが実情です。深夜帯の労働については基本の給与に25%以上の割増分が上乗せされる点を基準に、求人票の金額を確認することをおすすめします。

パートやアルバイトでも夜勤手当はもらえますか

深夜手当は雇用形態にかかわらず、22時から翌5時に働いた従業員全員が対象になります。夜勤手当という名称の手当を別途支給するかどうかは会社によって異なるため、求人票や面接で確認してみましょう。

まとめ:夜勤手当の仕組みを理解して、自分に合った働き方を選ぼう

夜勤手当は会社ごとの制度、深夜手当は法律で定められた仕組みという違いを押さえておくと、求人票の金額を見たときの判断がぐっとしやすくなります。収入面のメリットだけでなく、生活リズムへの影響というデメリットも含めて自分に合うかどうかを見極めたうえで、気になる求人があれば手当の内訳や支給条件を遠慮なく確認してみてください。

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