梱包作業はどんな仕事？仕事の流れやメリット、向いている人を紹介

軽作業として求人募集されていることが多い梱包作業。

日常的にネット通販を利用する近年では需要の高い仕事のひとつです。

この記事では、梱包作業の仕事内容や業務の流れ、時給相場や向いている人・向いていない人などについて詳しく紹介します。

梱包作業は未経験でも始めやすい仕事なので興味をお持ちの方はぜひ参考にしてください。

梱包作業とは？

梱包作業とは商品を発泡スチロールなどの緩衝材に包み、箱に詰めて安全に発送できる状態にする仕事です。

一般的に、工場や倉庫内で作業を行います。

家具や家電、日用雑貨から食品まで、扱うものは工場や倉庫により様々です。

梱包作業の目的は、配送中に商品が破損しないよう衝撃から守ること。

商品のサイズや重量などに応じて、適切な緩衝材を選ぶことも仕事のひとつです。

梱包作業の仕事の流れ

梱包作業の基本的な流れは下記です。

• （１）商品の大きさや個数に応じて梱包材（段ボールなど）を選ぶ
• （２）商品を箱に詰める
• （３）商品が動いて破損しないように隙間に緩衝材を詰める
• （４）ふたをガムテープでとめる

ガラス製品など破損しやすい商品を扱う場合は商品自体を緩衝材に包むなどの作業もあります。

また重量のある商品の場合は段ボールを紐で補強する作業があるなど、扱う商品によって作業の流れは多少変動します。

梱包作業には別の業務が含まれることも

梱包作業を含む、軽作業の仕事の範囲はとにかく多岐にわたります。

• ピッキング作業
• 仕分け作業
• 検品
• シール貼り

それぞれについて詳しく説明します。

ピッキング作業

ピッキングとは、指示された商品を倉庫内から取り出し、集める作業のことです。

リストや端末をもとに、決められた棚やエリアから正確に商品を探し出す必要があります。

梱包前の重要な工程となります。

仕分け作業

仕分け作業は、入荷した商品や出荷前の商品を目的地や種類ごとに分ける業務です。

ラベルや伝票の情報を確認しながら、適切なエリアや箱に分けていきます。

商品をスムーズに出荷するための土台となる作業です。

検品

検品は、商品の数量・状態・型番などが正しいかをチェックする工程です。

破損や汚れがないか、間違った商品が紛れていないかなどを確認し、不良品を見逃さないことが求められます。

梱包前の品質管理として、とても重要な役割を担っています。

シール貼り

シール貼りは、商品や梱包箱にラベルや注意喚起シールなどを貼る作業です。

貼る位置や種類にルールがある場合も多く、正確さと丁寧さが求められます。

比較的シンプルな作業で未経験でも取り組みやすく、梱包業務の一部として多くの現場で行われています。

梱包作業の時給相場は？

アルバイト・パート	950円〜1,200円前後
派遣社員	1,200円〜1,500円前後
正社員	18万円〜25万円前後

全国的にアルバイト・パートより派遣社員のほうが時給が高い傾向です。

また梱包作業は、雇用形態に限らず未経験OKの求人募集が多いので正社員を目指すのもおすすめです。

正社員は多くの場合、昇給・賞与があり、福利厚生も完備しています。

月給が18万円〜25万円前後の場合の想定年収は約250万円〜350万円程度になります。

将来は管理業務に就くことも可能な職種なので、長く働くのであれば正社員登用がある職場を選ぶのが適切です。

梱包作業のメリットとデメリットとは？

梱包作業のメリットは、やはり未経験OK、柔軟なシフト、高時給であるということではないでしょうか。

また、黙々と作業を進めていける部分もメリットです。

一方デメリットは、工場や倉庫での仕事は立ち仕事が中心なので体力的に大変だという部分になってくるでしょう。

ただし、慣れるとどんどんハマる人も多い業務なのは確かです。

梱包作業の仕事を続けるメリット

• 時給がそこそこ高い
• 未経験者でもパッと始めやすい
• チームで作業にあたるためシフトにも柔軟に対応してもらえる

これが梱包作業の仕事を続ける上での最大のメリットです。

毎日きっちり8時間働くこともできますし、自分の予定にあわせて短時間で稼ぐということも可能です。

それだからこそ仕事が苦にならなければ何年も続けているという方も少なくありません。

接客や事務とは違い、いろいろな人と話す必要もなければ座りっぱなしでじっとしている必要もありません。

ある程度個人のスピードで、自分なりにコツコツと仕事を進めていくことができます。

仕事内容にもよりますが、適度に体を動かしながら自分で考えて動いていけるので、それが嬉しいという声もあります。

梱包作業の仕事を続けるデメリット

デメリットとして挙げられるのは、倉庫や工場、屋外など作業場所は空調設備が整っていないところが多いという点です。

どうしても夏は暑く冬は寒い…という職場環境になりやすい面はあります。

いつでも快適な環境が大切！と感じられている方にとっては少し辛く感じるかもしれません。

また、梱包は単純作業ではあるもののスピードや効率を求められます。

のんびりと業務を進めたくてもそうはいかないなど、ノルマに追われて大変な思いをするという側面もあるでしょう。

効率を追い求めることに楽しさを感じられる方なら良いですが、そうではないなら辛く感じてしまう恐れも高いです。

梱包作業に求められる仕事の適正とは？

丁寧さと正確さが求められる

梱包作業は単純に見えて、実は細かな配慮が求められる仕事です。

製品ごとに異なる梱包材や緩衝材の使い分け、決められた手順に沿った詰め方など、基本ルールを正しく守ることが大切です。

また、ミスなく迅速に作業を進めるためには、集中力と習熟が欠かせません。

外観の美しさも評価ポイント

単に中身を保護するだけでなく、見た目の整った仕上がりも物流品質の一部です。

たとえば、段ボールの折り目をきれいに揃えたり、テープを真っすぐに貼ったりする作業は、細やかな気配りと器用さが求められます。

こうした点を意識できる人は、より高い評価を受けやすくなります。

梱包作業に向いている人・向いていない人の特徴

梱包作業に向いている人の特徴

黙々と作業に没頭できる人

梱包作業は同じ作業を繰り返すルーティンワークが中心です。

静かな環境で集中して作業できる人や、一人で黙々と仕事に取り組むのが好きな人に向いています。

細かい作業が得意な人

商品の検品や緩衝材の配置、ガムテープの貼り付けなど、細かい手作業が多い仕事です。

手先が器用で、細部にまで気を配れる人に適しています。

丁寧で正確に作業できる人

指示通りの梱包方法を正確に守ることが求められるため、丁寧さや几帳面さが重要です。

適切な梱包で商品を守り、会社や顧客の信頼にもつながります。

梱包作業に向いていない人の特徴

飽きやすい人

同じ作業の繰り返しが多いため、変化のある仕事を求める人や単調な作業にすぐ飽きてしまう人には不向きです。集中力を維持できないとミスにもつながります。

細かいルールを守るのが苦手な人

梱包には商品ごとに決められた手順やルールがあります。マニュアルを無視した自己流の作業をしがちな人は、ミスやトラブルの原因になりやすいため注意が必要です。

体力に自信がない人

荷物の持ち運びや立ち仕事が続く現場も多く、長時間の作業には一定の体力が求められます。腰痛持ちや体力に不安のある人には負担に感じる可能性があります。

梱包作業をスムーズにこなすポイント

経験を積むことでスキルが伸びる

梱包作業はシンプルな業務ですが、数をこなすことで徐々に上達していきます。

作業の流れに慣れることでスピードも精度も自然と向上します。

ただし、焦るとミスが出やすいため、丁寧に進める意識を常に持つことが重要です。

現場での学びを活かす

成長のためには、ただ作業するだけでなく、視野を広く持つことも大切です。

手際よく作業している先輩を観察し、効率的なやり方を吸収しましょう。

また、分からないことは積極的に質問することで、自分では気づきにくいコツやテクニックを得られることがあります。

自宅での練習や工夫も効果的

職場以外でも梱包の技術は磨けます。

動画や書籍でコツを学んだり、自宅にある箱や小物を使って実際に手を動かしてみるのも効果的です。

作業時間を測定し、より効率よく梱包する方法を模索することで、実務でも役立つスピード感が養われます。

梱包作業に関するよくある質問

梱包作業の仕事内容とは？

梱包作業は、商品を破損なく配送するために、緩衝材や梱包材を使って丁寧に包む仕事です。製品の検品、箱詰め、ラベル貼りなども含まれます。

詳しくは梱包作業とは？で解説しています。

梱包作業は未経験でもできますか？

はい、多くの現場で未経験歓迎です。シンプルな作業が中心で、マニュアルもあるため初心者でも始めやすい仕事です。

梱包作業に向いている人の特徴は？

黙々と作業に集中できる人、細かい作業が得意な人、丁寧さや正確さを大事にできる人が向いています。

詳しくは梱包作業に向いている人・向いていない人の特徴で解説しています。

梱包作業の時給や給与の相場は？

アルバイトは時給950〜1,200円、派遣は1,200〜1,500円、正社員は月給18万〜25万円が一般的です。地域や勤務時間によって異なります。

詳しくは梱包作業の時給相場は？で解説しています。

梱包作業でスキルアップはできますか？

経験を積めばスピードや品質が向上します。工業包装技能士などの資格取得で専門性を高めることも可能です。

梱包作業のまとめ

梱包作業はチーム単位で個人作業を行う仕事が多いのが特徴です。

チームの生産性を求められる場合はどうしても人間関係も煩わしさを感じるかもしれませんが、適度な距離感でコツコツと仕事が進められる職場も確かにあります。

面接での雰囲気や仕事内容をよく見ながら、自分に合いそうな職場を見つけていってください。